毎月1回、ゲストとDC研究会のメンバーが語り合う「DCオンラインゼミ」。今回は2023年4月にJDiCE研究メンバーの1人、豊福晋平氏による「保護者の不安と向き合う」がテーマの回の要約をお届けします。
同年3/29に総務省が行った「ICT活用のためのリテラシー向上に関する検討会」第6回にて、子育て層(保護者)向けのデジタル・シティズンシップ教材・資料が公開されたことを受けて、その内容を説明するものです。
今後、アーカイブを有償で配信することも検討しております。以下の概要を読んで興味が出てきたという方は、JDiCE事務局までご相談ください。

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公開された動画の概要説明
「保護者へのデジタル・シティズンシップ教育」については、これまでもその必要性(特に、デジタル・シティズンシップ教育は学校における単発の授業だけで達成されるものではなく、家庭との連携が重要であること)が叫ばれていたことを踏まえ、この日は総務省の事業として水面化で制作が進行していた保護者向け動画教材について豊福先生から詳細が紹介されました。この動画群は子どもたちのデジタル利用に対する保護者の不安や課題を具体的に解消する手助けになるものだとし、動画では、家庭で子どもと対話を継続的に持つことの重要性や、単なる管理や制限ではなく共感を通じた対話がデジタル時代における子どもたちの健全な成長に不可欠だと強調されています。
JDiCEメンバーとのディスカッション内容
この動画教材を実際に保護者へどのように伝えればよいかという点について、JDiCEメンバーである坂本先生や芳賀先生をはじめ理事メンバーらの意見が交わされました。特に重要だったのは、家庭の状況や子どもごとに課題が異なるため、一方的な講義形式ではなく、ワークショップ型やグループディスカッション形式を取り入れる必要があるという指摘でした。芳賀先生は自身の家庭での経験も交え、デジタル機器の使用ルール設定は難しく、親子で葛藤を重ねながら自律を促していくプロセスが重要だと語りました。また、親自身が完璧なお手本になることは難しいものの、親の姿勢を子どもたちが自然に見ていることを意識して、現実に即した対話を継続することの大切さが共有されました。
寄せられた質問に対するJDiCEからの回答
後半ではオンラインゼミ参加者からの質問を取り上げ、保護者向け研修やワークショップの設計に関する意見交換も行われました。特にその中で注目すべき話題が、「保護者は自身の家庭の状況を他と比較して悩みがちであり、動画を見ただけではむしろ不安を感じる場合もあるため、参加者同士が互いの悩みを共有できる場づくりが重要ではないか」という指摘でした。こうした状況もあるため、研修や講演会の際にはスマートフォンを使ったオンラインアンケートツールを導入し、匿名で率直な意見を出しやすくする工夫が効果的だという具体的な提案もなされました。
総務省の事業で作成した動画は、以下で見ることができます。